大学を離れて教職に付き、また大学に復活しつつある、ただそれだけなのだが。
「隠者は、芸術生活を創造した。」(折口信夫『隠者の文学ー芭蕉と西鶴』)
芸術は差し置いても、生き方が創造である人と、消費である人との差は大きい。だから、永井荷風は『断腸亭日乗』を絶やさなかったのだ。